社会生活を破綻させる恐ろしい双極性障害|見識を広げて病改善

3人の看護師

心理療法の重要性

診察室

心の病である精神病は、治療する場合にも精神へのアプローチを行なう必要があるものです。生活習慣の悪さで体を壊すことと同じように。ストレスコントロールの乱れによって精神病は発症、再発することがあるので、治療する場合にはしっかりとした心理社会治療が重要となるのです。双極性障害での心理療法では、心理教育に基づく認知行動療法が主となります。精神病を患う多くの人は、自分自身の病を軽く見る場合があります。社会的にも差別感情が根強い精神病ですから、診察に訪れた多くの人が自分の病に懐疑的な感情を持つのです。心理療法では、双極性障害による症状の深刻さを伝えると同時に、自分自身が精神病を罹患していることをしっかりと認識させます。時に命を脅かす病ともなることをしっかりと把握させることで、治療カリキュラムもしっかりと行なえるようになるでしょう。また、精神病への偏見をなくすことで、前向きな気持ちで治療へ取り組む姿勢を作ることができます。双極性障害だと診断された人のなかには、自虐的な感情を抱いてしまう人も多いものです。精神を病ませるような軟弱な人間だと自己を悲観視することで、鬱症状が深刻なものとなる場合もあります。双極性障害などの精神病は誰にでも起こりうる病だとしっかりと認識することで、悲観的にならず治療へと邁進することができるでしょう。

認知行動療法では、双極性障害の治療へ向けての反復したアプローチを行なうことで、症状を緩和させることができます。強いストレスが引き金となり発症する鬱病とは異なり、双極性障害の原因は未だ解明されてはいません。原因がわからずとも、考え方のベクトルを変えさせることで、症状の緩和ができるのです。認知行動療法では、毎日の睡眠状況や気分の浮き沈みなどをグラフで記録させることで、徐々にしっかりとしたストレスコントロールができるようになります。双極性障害となると、生活の上で起きた些細な事柄でも、マイナス方向に思いつめてしまう場合があるので問題となります。気分が浮き沈みした事柄を毎日記録することで、自分自身の状況を客観視することができるのです。自分の精神状態を客観視により分析できるようになるため、次第に極端に発露する感情をコントロールできるようになります。精神状態をコントロールできるようになれば、気分の浮き沈みを記したグラフもポジティブな結果が現れるようになります。前向きな精神ベクトルは鬱病や双極性障害の治療に欠かせない要素ですので、グラフで毎日よい結果が出せるようになれば、精神状態も徐々に落ち着きが現れるようになるでしょう。双極性障害は簡単には治らず、常に再発のリスクを抱える病ですが、精神を安定させる取り組みを欠かさず実施することで、通常の社会生活も送れるようになるのです。