社会生活を破綻させる恐ろしい双極性障害|見識を広げて病改善

3人の看護師

主に使用される治療薬

カルテ

鬱病や双極性障害といった精神病は、多くの場合薬物療法と心理社会療法を組み合わせて行なわれるものです。どちらか一方が欠けても問題となるので、治療を受ける際にはしっかりと治療カリキュラムに従いましょう。双極性障害の治療薬には、気分安定薬と抗精神薬が用いられます。服用することで気分の極端な転化を抑えることができるので、症状によって現れる弊害を制御することができるでしょう。気分安定薬は、服用することで脳の中枢神経へと作用し、激しい気分の落ち込みや高揚を抑制する神経を働かせます。服用することで感情の昂ぶりを抑える神経伝達物質が多く分泌されるので、双極性障害の鬱状態だけではなく、躁状態への改善効果も与えられるのです。抗精神薬は一般的に統合失調症へと処方されるイメージがありますが、双極性障害にも効果をもたらしてくれます。脳内神経系のバランスを整える作用があるので、不安感やイライラを抑制させることができるでしょう。これらの薬は服用することで、症状の重篤化を抑えることが目的とされています。精神病に用いられる薬は、一般的なウィルスや菌に作用する風邪薬とは異なり、服用さえすれば完治するものではありません。症状の悪化を防ぎながら、心理社会療法を行なうことで、次第に症状を沈静化させることができるのです。薬を服用すれば一時的に症状が軽くなるため、症状が現れるたびに大量に服用する人が多くいますが、用法用量を守らなければ却って症状を悪化させるため注意が必要です。双極性障害と長く付き合うことを念頭に置き、地道な治療を続けることで、再発をしっかりと抑えることができるでしょう。

双極性障害に用いる薬として、睡眠導入剤も処方される場合があります。鬱病や双極性障害を患う人の多くは、不眠症状を訴える場合が多くあります。不眠が続く場合、強いストレスによる精神面での不安定さが現れます。放置すると双極性障害の症状を悪化させる要因ともなるので、不眠症状が顕著である場合は睡眠導入剤が処方されるのです。この睡眠導入剤にも依存性はあるため、服用する場合にはしっかりと用法用量を守ることが重要とされています。不眠症状を患っている場合、睡眠導入剤を飲まずに就寝すると不安を覚えるものです。うまく寝付けないのではという不安感がさらに脳を興奮させる悪循環を生み、薬への依存性を高めてしまうのです。就寝時にはなるべく薬に頼りすぎないことを念頭に置き、眠れないことでのリスクを考えずリラックスした状態で眠るとよいでしょう。規則正しい睡眠習慣を作ることは双極性障害治療において重要であるため、毎日しっかりと眠れる体制を作りましょう。